1997年2月28日生まれ。明日で25歳を迎える実力派若手女優、芳根京子(よしね きょうこ)さん。
難病を乗り越え、これまで多くの大役を自らの手で勝ちとってきました。 現在、日本テレビドラマ『真犯人フラグ』に出演されています。
憑依型女優というと、みなさんはどなたを思い浮かべますか?長澤まさみさんや二階堂ふみさん、吉高由里子さんといった女優さんでしょうか。 彼女たちとはまた違う『新たな憑依型女優』として今注目の芳根京子さん。
彼女のしびれる魅力に迫ります。
過去の作品から見えてくるのは……
以下は芳根京子さんの主な過去出演作品です。
演じられた役どころに注目してみると、ある共通点が浮かび上がってきます。
映画
2014『物置のピアノ』 東日本大震災から1年が過ぎた2012年の福島県の桃農家。物置に置かれたピアノをめぐって繰り広げられる姉妹の葛藤や成長を描いたヒューマンドラマ映画。姉妹の妹役。※映画初出演にして初主演
2016『64-ロクヨン-前編 / 後編』 佐藤浩市さん演じる主人公三上の娘あゆみ役。身体醜形障害を抱える少女で、不登校から引きこもりがちになり、自宅から失踪してしまう。物語の重要な鍵を握る
2017『心が叫びたがってるんだ。』 2015年に公開された同名劇場アニメの実写版。幼少期のある出来事がきっかけで心に傷を持ち、言葉を発することができない少女・成瀬順役。順を含めた4人の高校生が、ミュージカルを通じて心に秘めた想いを届けようとする青春物語
2018『累 -かさね-』 醜い顔でありながら卓越した演技力をもつヒロイン役。口づけをした相手と顔と声を入れ替えることができる口紅の力を使い、他人の顔を奪いながら舞台女優として活躍していく姿を描く。※土屋太鳳とダブル主演
2018『散り椿』 葉室麟による日本の時代小説の映画。岡田准一と西島秀俊(ドラマ『真犯人フラグで共演中)出演。岡田准一演じる主人公の甥(池松壮亮)の許嫁役。※『累 -かさね-』『散り椿』で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞
2019『今日も嫌がらせ弁当』 シングルマザーの母親と反抗期の娘が弁当を通じて交流する様子をブログにつづり、書籍化もされ人気を集めたエッセイの映画化。篠原涼子と芳根京子が親子役で共演
2020『記憶屋』 愛する女性が記憶屋という怪人に記憶を消されたことにより、遼一(山田涼介)が都市伝説と思われていた記憶屋の真実や記憶を消してもらいたい人々の思いを辿る。遼一の幼馴染、真希役。真希自身も幼少期の嫌な経験を持つが、その時の記憶を全く忘れている
2021『Arc アーク』 世界的作家ケン・リュウの短編小説や話題作を次々と世に放ち、国内外から注目を集めている新鋭・石川慶監督が映画化。科学の進歩により人類で初めて「永遠の若さ」を手に入れた女性・リナ役(主役)
作品の出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
次はテレビドラマを見ていきましょう!
テレビドラマ
2013『ラスト♡シンデレラ』 彼氏いない歴10年の恋に不器用な39歳独身の「おやじ女子」⇒桜役(篠原涼子)を主人公に、女の本音・男の本音とともにお色気描写を交えて恋愛模様を描く大人のラブコメディ。主人公桜の親友の娘役 ※女優デビュー作
2014『花子とアン』 花子(吉高由里子)の親友である蓮子(仲間由紀恵)の娘役 ※NHK朝ドラデビュー
2015『表参道高校合唱部!』 ドラマ初主演。廃部寸前の合唱部を転校生である香川真琴(芳根京子)が立て直し、様々なトラブルを乗り越えていく青春学園ドラマ
2016『べっぴんさん』 ヒロイン・坂東すみれ役。昭和時代の用語県神戸市や大阪、滋賀県近江市などを舞台に、戦後の焼け跡の中で子ども服作りに邁進する ※NHK朝ドラヒロイン
2018『海月姫』 芳根京子演じるクラゲを愛しすぎるオタク女子が、瀬戸康史演じる女装男子に出会ったことをきっかけに、恋愛や仕事を通して素敵な女性に成長していく
2021『半径5メートル』 若手編集者前田風未香(芳根京子)と型破りな名物ベテラン記者・宝子(永作博美)のバディが、どんな題材でも「わがごと」として取り上げ、女性読者の琴線に訴えていく物語が展開される。NHKドラマ10主役
作品の出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
全てでなくても、いくつか作品をご覧になった方が多いと思います。
作品を思い返してみてどうでしたか?
芳根京子さんの役を思い出すというよりは、作品自体を思い出しませんか?
芳根京子さんが演じてこられた役は、そんなに濃いキャラではないですよね。
演じるキャラクターに特異性が無いことがミソです。
① 作品で演じる芳根京子さんの役には、非現実的、特異性といったところがあまりない
② 芳根京子さんは役の人生の一部を、まるで生きているかのように演じている(息を吸って吐くくらい自然な感じ)⇒ 憑依その1
③ 芳根京子さんの演技には、私たちオーディエンスが「自分に近いな」、または「身の回りにこういう人いるよね」と思えるところがあり、役や作品に自分たちの日常を投影しやすい ⇒ 憑依その2
新たな憑依型女優 芳根京子
芳根京子さんに憑依した(演じた)役が、私たちにも憑依する(生き続ける)という2段階の憑依。
気づいたらその作品に参加している。どこか他人事とは思わせないところに、新たな憑依型女優 芳根京子の魅力を感じます。
芳根京子さんは、16歳の時に初めて参加した作品のプロデューサーさんから、「今後、どれだけ大きくなっても謙虚な気持ちを忘れてはダメだよ」と言われた言葉を今も大切にされています。
また、「お仕事でご一緒する方が一人でも多く楽しいと感じられる現場になることを心掛けている」そうです。
頭が下がります。
一度でいいから、一緒にお仕事させていただきたいものです。
まとめ
『真犯人フラグ』の結末も気になるところですが、芳根京子さんがこれからどんなお仕事・人と出会い、私たちに『新しい憑依』を体験させてくれるのか。
楽しみでなりません!
これからも芳根京子さんを追いかけていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。