連続ドラマ「真犯人フラグ」に出演中の佐野勇斗(さの はやと)さんが、『行列のできる相談所』で幻の鴨の捕獲に挑みます。
今や超人気俳優の佐野勇斗さん! まさに飛ぶ鳥を落とす勢いですよね。
そんな佐野勇斗さんが狙う『幻の鴨』。
どんな味がするのか気になり、幻の鴨といわれる理由や、貴重な鴨肉を食べられるお店を調べてみました。
幻の鴨?
鴨は大きく分けて3つに分かれています。
● 真鴨(マガモ)→ 野生のカモ
● アヒル → 人間が真鴨を食用に改良した家畜(肉は北京ダック、卵はピータンなど)
● 合鴨(アイガモ) → 真鴨とアヒルの交配種(合鴨ロースト、鴨南蛮そばなど)
アヒルも合鴨も、元は野生の鴨から生まれていたんですね。
その野生の鴨。原因ははっきりしていないのですが飛来数が減ってきているそうです。
捕獲量も同時に減ってしまうため、なかなか口にできなくなってきているところに、
幻の鴨と言われる理由があるように思います。
どんな味がするのか、佐野勇斗さんの食レポも楽しみです♪
幻の鴨肉の味の秘密は、猟の方法にあった⁈
今回、佐野勇斗さんが体験される猟は、猟銃ではなく網を使った400年以上の歴史をもつ、伝統的なものだそうです。
石川県加賀市の『坂網猟』
坂網猟は石川県民俗文化財に指定された伝統猟法で、片野鴨池周辺の丘陵地を低く飛び越える鴨を、坂網と呼ばれるY字形の網を投げ上げて捕らえます。
坂網猟が始まったのは今から約300年前の江戸時代の元禄年間と伝えられ、大聖寺藩主が武士の心身の鍛錬として坂網猟を奨励したことから多くの藩士がこれを行っていました。
坂網は長さ3.5㍍、Y字形の先端の幅1.3メートル、重さ約800グラムで、ヒノキと竹、ナイロン網などで作り、羽音を頼りに鴨をめがけて数メートル、時には10メートル以上の高さに投げ上げます。
猟期中の夕暮れ時、鴨が近くの水田へ落穂などの餌を求めて鴨池を飛び立ち、周囲の丘を飛び越える僅か15~20分ほどの時間だけ猟を行います。
また、この地では、坂網猟で捕ったつがいの鴨を結婚式の引出物にするなど、鴨を活かした食文化と坂網猟を守ってきた歴史があります。
引用元:https://www.tabimati.net/sakaami201220
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宮崎県宮崎市の巨田池の鴨網猟( こたいけのかもあみりょう )
引用元:https://www.asahi.com/articles/ASNDZ6QZ1NDPTNAB012.html
鴨の猟は11月15日~2月15日の3カ月間だけと決まっています。
どちらも大切に伝統を引き継がれています。
昔からの猟方を守っていくのは決して楽ではないはずです。
また、鴨を捕るだけでなく、鴨の飛来数を増やす努力(鴨の餌が増えるように田んぼなどの水辺の環境整備)も保存会の方々はされています。
だからこそ、“幻の鴨”といわれるのかもしれませんね。
この猟で捕れた鴨肉が美味しい理由がコチラ↓↓↓。
鴨肉は嫌だという人もいますが、坂網猟で捕れた鴨を食べて、その臭みのない美味しさにびっくりします。
その理由は次の3点にあります。
(加賀市片野鴨池坂網猟保存会編「片野鴨池と坂網猟ガイドブック」より)
1.飼育鴨のように餌付けをせず、落ち穂のような穀類を主食とした完全に天然の鴨であり、肉と脂のバランスが良く、野生のものだけが持つ独特の旨味がある。
2.鴨は、昼間は餌を食べない。坂網猟師のほとんどが夕方、周辺の水田へ行く直前の鴨を捕獲するため、鴨の内臓に何も残っていない。
捕獲数日後でも内臓からの腐りがなく、臭みが発生しない。
3.鴨は坂網にかかった後、大半が周囲の松の枝などに引っかかるため無傷で血を流さずに捕獲される。
肉に血が回らないから、肉の味を損なうことがないので臭みがない。銃で撃った鴨では、こうはいかない。
引用元:https://www.tabimati.net/sakaami201220
また、真鴨の肉は赤みが強く、ビタミンB1、B2、A、鉄分が豊富に含まれているのも特徴だそうです。
鉄分不足になりがちな女性にとっては、食べてみたい食材ですよね。
どこで食べられるの?
料亭山ぎし
所在地 | 石川県加賀市大聖寺東町2-24 |
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TEL | 0761-73-1177 |
定休日 | 月曜日(定休日が祝日の場合は、不定) |
営業時間 | 11:00-22:00(21:30ラストオーダー) |
URL | http://www.ka-mo.co.jp/ |
お取り寄せもされているようです。コロナ禍にこれは助かります。
利用してみたいですね!
また、料亭山ぎし 六代目 山岸 和伸さんは、ご自身も坂網猟の猟師として、網を投げています。
自ら捕ってきた鴨をさばき、料理としてお出しすることで「食べるまでの過程をきちんと
伝えられる」とお考えだそうです。
※あわせて読みたい記事がコチラ → https://shun-gate.com/roots/roots_29/
まとめ
今回、超人気俳優の佐野勇斗さんがこの伝統的な鴨網猟に挑戦されたことで、
あらためて“幻の鴨” と “鴨網猟” にスポットライトが当たったのではないでしょうか。
今後も絶やさず大切にしていきたい食文化の1つですよね。
佐野勇斗さんご自身も、この番組でのご経験や出会いを俳優業に活かしていかれるのではないでしょうか。
これからがますます楽しみです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました